去年行き損なったヨセミテ、二年ぶりの訪問です。
トップの写真をどれにしようか迷ったけれど、一年空いたらこれだけ変わってた、というのが園内に足を踏み入れた時の第一印象だったので、それを象徴する一枚を選んでみました。
ここはご存知バレービュー。その昔、マリポサ大隊がトンネルを越えて最初に目にした光景がこの眺めで、兵士たちはその景色の素晴らしさに思わず持っていた銃を地面に置いた、と言われている場所。ここ確か一昨年に来た時には何やら工事中だったんですが、整備が終わってすっかり見違えるようになっていました。反対側の道路脇にある駐車場も広くなっていて、さらにこちらからみて右側にあった木々をいくらか伐採してより広い眺めを堪能出来るようになっていました。以前は両側が崖と背の高い木が両側から迫ってきていて、その向こう側に特徴的なバレーの景色(左にエルキャピタン、右にブライダルベール滝、中央にハーフドーム)を眺める、といった感じだったんで、窓枠の向こうに広がる景色を眺めるかのようだったんですが、それが大きく開放した窓の向こうに広がるヨセミテ、といった趣に変わっていました。
まぁ、好みの問題はあるでしょうけど、数分眺めていたらこの情景も好きになってきたからなんだか不思議な気分です。
今回はその9、まで、ということで、さて、のんびりと始めますか。
「ヨセミテ2014夏-その1(初日) ぐるりバレー巡り」はこれ
「ヨセミテ2014夏-その2(二日目) 巨木の森」は
コチラ「ヨセミテ2014夏-その3(三日目) ドーム遥か手前で」は
コチラ「ヨセミテ2014夏-その4(四日目) 自転車でバレー巡り」は
コチラ「ヨセミテ2014夏-その5(五日目) モノパス」は
コチラ「ヨセミテ2014夏-その6(六日目) Lundyキャニオン」は
コチラ「ヨセミテ2014夏-その7(七日目) Pleasantonへ」は
コチラ「ヨセミテ2014夏-その8(八日目) サンフランシスコ」は
コチラ「ヨセミテ2004夏-その9 おまけ」はコチラ
整備されたバレービューの一角に設置されているこんなモニュメント。こんな感じのものが園内の他のビューポイントでも見ることが出来ます。これ、統一されたコンセプトでもできたのかな?

SFO国際空港に着いてレンタカーを借りて出発したのが10時50分、宿はいつものシダーロッジなのでマーセド経由の140号利用でロッジにチェックインしたのが16:20、途中スーパーで買い物をしたりして約5時間半のドライブはこれは想定通り。空港からのハイウエイの乗り換えも含めてまだ体が道を覚えていたことにホッとしてみたりする(笑)。
とりあえず荷物をおいてまずは園内一回りに出かけるのも、これまたいつもの通りの行動パターン。ちなみにアメリカの国立公園は入園料を払うと1週間有効なパスをくれる。この日は土曜日なので、来週の金曜日まで有効=滞在期間目一杯利用してしまおう、というわけ。
ゲートにいた陽気なオッサン、どうやらこちらが東洋系であることから「ニッポンジン?」とへんてこりんなアクセントの日本語が挨拶の第一声だった。「イエーーーす!」と同じ調子で答えると随分喜んでいたようで、中にいた係員の女性に日本語のパンフレットを出すように伝えていた。これまでもう何回おとづれたかわからないけれど、日本語で書かれた公園案内のパンフレットを見たのは初めてだ。これも去年のうちにできたのかもしれない。
季節は9月、道路脇を流れるマーセド川の水量もほんのわずか。川岸に転がっている巨大な花崗岩がこの川の流れで流されてきたことなどまるで信じられない、ちょろちょろとした「小川」のような姿でしかない。6月の迫力ある状態をみたことがあるだけに、やはり水の少ないヨセミテ、というのはちょっと寂しい気もする。
とりあえずバレービューに回ってから、次に来たのがここエルキャピタン。まぁいやでもこの前は通るんだけど、正面に車を止めて写真を撮ったのなんて何年ぶりだろ?

この岸壁が高さ1000mもあるってのが、やはり何度見ても信じられない。しかもここを二時間半で登ってしまうクライマーがいる、っていうのももっと信じられないけど。
その正面にある(はず)のブライダルベール滝。すっかり乾ききってますが、この滝の岩をある角度でみるとこんなふうにmるでたいやきの半身のように見える、というのは今回初めて知った。相棒曰く「あれ、たいやきに似てない?」とこちらに振ってきたが、色合いからしてたいやきを想像できるその想像力が羨ましい(笑)。こんな風に、見慣れたはずの景色もちょっとアングルを変えると新たな発見があったりするのがまた楽しいのだ。
ヨセミテ滝も枯れていることはわかっていたので、これ以上は奥にはすすまず、ショートカットして帰路に着きつつバレービューへ。随分と木が大きくなっているので、その眺めには明らかな変化があった。これも二年ぶりのせい?
(クリックすると拡大表示します)

中央付近の木が成長してきたため、小さく見えていたハーフドームもすっかり隠れてしまっていた。
このあと、ヨセミテビューロッジに寄って今宵の晩飯であるピザとサラダをゲットして宿に帰った。
今回のパートナーはこれ。フォードのMalibu、フルサイズの4ドア車。後部トランクにスーツケースが二個、しっかり収まってくれる広さはやはりフルサイズならでは。本当はインパラのほうが好みだったんだけどね。

こちらが今回4泊お世話になったシダーロッジのセミスイート103号室。

クマの陰に隠れている所にドアがあって、その両側の窓がどちらも103号室の持ち物。そう二部屋あるんです。キッチン付きのリビングと、キングサイズベッドが二つあるツインの寝室。お値段は一泊$189(税別)。予約をとったのが7月末だったけれど、やはり時期的なものだったのか、余裕でこのタイプの部屋を4連泊でとることが出来た。が、フタを開けてみれば、並びと上の階にある同タイプの部屋、四日間のうち人が泊まっていたのは二日間、しかも一部屋だけだった様子。公園ゲートから10マイルほど離れていることも影響しているだろうけれど、自身はあまり気にならないので、まぁ自分にとっては穴場的な宿、といっていいかもしれない。もっともハイシーズン(5月~7月)はここも早めに予約しないと部屋がとれないくらいだから。
毎回載せているかもしれないビューロッジのピザ(笑)。ミディアムサイズで$21だったかな。

サラダも持ち帰りでオーダーしたけれど、これまでとは違うデカいサイズの容器をくれたのは何故?単に店員が間違えただけなのかもしれないけれど、容器の隙間をこれでもか!というくらい利用し尽くした相棒の手腕のおかげで、このサラダ、明後日の朝まで粘ってくれたのだった。
午後10時過ぎ(徹夜明けの午後二時すぎ)、ここまで頑張れば十分だろう、ということで早々に就寝。
明日はこれも久しぶりのジャイアントセコイアとのご対面だ。
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- 2014/09/26(金) 22:29:09|
- ヨセミテ
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