尾瀬の朝は早い。この時期日の出時刻は4時50分頃。
竜宮小屋に泊まるたいていの人達は早起きで、朝もやに包まれた尾瀬ヶ原の様子をカメラに収めることを目的にしている人も多いと聞く。
が、前日の星空撮影が全く不発に終わったことで、日の出前に起き出す気力もなくなってしまった私(苦笑)。
そんなわけで、すっかり陽が昇った朝6時頃の様子をどうぞ。
(いずれもクリックすると拡大表示します)
その1は
コチラ。今日は初めて尾瀬に来た時から、「次はここを通ってみたいね」といっていた、裏燧林道をのんびりと歩いて御池に戻る、というのんびりコース。
7:07 宿出発 - 7:39 見晴十字路 - 8:22 三条の滝分岐 - 10:14 裏燧橋 10:32 -10:54 天神田代 - 11:32 横田代 - 12:02 姫田代 -12:11 御池田代 - 12:20 御池駐車場
朝食前の散歩にて。
水芭蕉の葉はとてつもなく大きく育つ。もうあと一ヶ月もすれば、木道よりも上ににょきにょきとその緑の葉が姿を現すほど。華凛な花をつけたその姿からは想像も出来ないほど大きくなるのだ。この葉を見るたび、「野沢菜みたいに漬物になりそうだな」と思ってしまうのは不謹慎か??(笑)

キクザキイチゲ。紫もあるそうで。

?

枯れ草をかき分けるように、ショウジョウバカマ。

見晴十字路を左に折れて温泉小屋方面へ向かう途中にも、水芭蕉の群生地が沢山ある。このあたりはもう少ししたら見頃になるのかな?

ねこやなぎの新芽も沢山。この毛虫のようなのが木道上にいっぱい落ちている様はなんとも・・・

三条の滝方面との分岐を右に。これからぐるっと燧ヶ岳の西を廻るコースへと入る。ここからおよそ7.5kmの道のり。平地なら二時間かからないけれど、標高差はあまりないものの残雪ありの登山道、3~4時間の行程というところかな。←控えめに見積もっておけば気分的に楽かな、と思っていたらさにあらず、ほんとにたっぷり4時間近くかかるとは思ってもいなかった・・・・。

途中、こんな感じの雪解け水の流れる沢を何箇所も通過する。ここは雪はもう溶けていたけれど、先に進むに従って残雪たっぷりの上を歩くところもまだ多々あり。

鍋割に行った時も見たなぁ、木蓮かな、と思いきや、タムシバ、という木。調べてみたら、やはりモクレン科だった。

ダケカンバの新芽も太陽の光を浴びて輝いていた。

兎田代の分岐点。ここまで意外に時間かかってる。

三条の滝の分岐か1時間50分後、ようやく裏燧橋に到着。ここで少々ガソリン補給の小休止。

コースタイムよりもかなり時間がかかったけれど、特に沢を超えるときに残雪があって通過に気を使う。足を踏み外して沢に落ちたりしたら怪我の危険も多いし、なにより滑りやすいし、より慎重にならざるをえない。こんな奥深いところで怪我でもしたら目も当てられないからね。
ちなみに、残雪多く登山道が明瞭でないところがほとんどだけれど、その分赤・ピンクテープの目印が目立つように付けられているので、道に迷うことはなさそう。そのあたりは安心して通ることが出来る道だ。
裏燧橋を過ぎてしばらくすると、この林道のメインイベント、XX田代巡りが始まる。
まずは天神田代。ここは渋沢温泉小屋への分岐点でもあるけれど、残念ながら道標が確認できただけ。

このあたり、おそらく上田代。傾斜湿原で有名なところのようだ。道標に魅せられて近づいたらズボっと勢いよく踏み抜きにあった。道標=木道の脇なので、その木道の周辺が溶け始めていたというわけ。自分たちが歩いていたのは、その木道があるであろうところとはかなり離れたところだった。こういうのも残雪期ならでは、の出来事だ。

続いて姫田代。ここもほとんど雪で埋まっていた。一部湿原と木道がベンチが出ているところがあった程度。

樹林帯の下り、残雪の中を軽快に飛ばしながら最後の御池田代に到着。ここ、思った以上に広く、そして雪解けが進んでいて、まるでミニ尾瀬ヶ原といった趣だった。

湿原の中に見える白いのは水芭蕉の群生。

湿原の端の方にはリュウキンカとの共演が見事。

たくさん寄り添って咲いてます。

奥の方から進行方向=御池方面を撮った一枚。木道が写真右方向に続いているけれど、ここから100mもいかないうちに、昨日、燧方面に向かった分岐があったのにはびっくり。あの駐車場からものの2、3分でこんなに広い湿原が展開されているなんて思いもよらなかったなぁ。ここなら駐車場に車を停めて、ちょいと散歩がてら湿原見物、でも十分に楽しめるかもしれない。

帰路、檜枝岐村の燧の湯に寄ってさっぱりとしたあと、会津町前沢にあるそば処「曲屋」で天ぷらそばと行者にんにくごはんを頂く。村内から移築した古民家だそうで、とても風情があるお店。

行者にんにくご飯がうまかったなぁ。

御池を出発したのが12時半頃、
蕎麦屋を出たのが4時前、
自宅着は8時半過ぎ。
往復668kmの旅、なんと無給油で帰って来れた。
後日給油して概算したところ、リッター15.5kmを記録、よく頑張った、アコードワゴン!
・・・、にしても、これがアコードワゴンとの最後の山行きになるなんて、この時は思ってもいなかったなぁ・・・・・。
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- 2013/06/17(月) 19:29:09|
- 山
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| コメント:3
雪が残っているのに、お花はいっぱい咲いているんですね~
そしていつものようにお蕎麦美味しそう(^_^)
アコード・・お疲れ様でしたm(__)m
- 2013/06/19(水) 12:46:33 |
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- whitebird #-
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まーがれっとさん:
えー・・・、アコードワゴンの行く末は、7月頭くらいには報告出来る状況になっているかと。
別に勿体つけてるわけじゃないんですけどね。
whitebirdさん:
この時期、残雪たっぷりのところとすっかり溶けてなくなっているところとあって、そりゃもうまっるきり別世界です。雪たっぷりの尾瀬もいいけど、いろんな草花が芽吹きだしてくる様子もまた素敵でしたよ。
そういえば、2008年に尾瀬の記事を書いた時にも「まだ尾瀬は行ったことない」ってコメントくれたんですよね。あれから5年・・・、なかなか行く機会に恵まれませんねぇ(苦笑)。
- 2013/06/19(水) 22:32:13 |
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