鳳凰三山の最高峰である観音岳に到着。
なにが嬉しいかって、コースタイムよりもだいぶ早く到着できて、たっぷりモーニングコーヒーする時間がとれたこと!

こんな景色を眺めながら。至福の時です。
時刻は9:25、この調子なら4,50分はここでゆっくりできそうです。
鳳凰三山ーその1は
コチラ鳳凰三山ーその2は
コチラ鳳凰三山ーその3はコレ
360°の大展望です。
奥には甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳。手前の稜線がたったいま歩いてきたところ。

市街地(韮崎市)方面。このあとずっと下っていくんです。

地蔵岳と向こうの八ヶ岳に、コーヒーで乾杯!

(これ、360°四方でやったんですけど、写真は割愛)
南アルプスの3000m級の山脈が広がっています。右端が北岳。麓から少しガスが湧いてきたようです。

このあたり、タカネビランジの群生地だそうで、シーズンになると岩陰のあちこちで見られるそうです。
こんな風に石で囲まれているのも!

花はパッと見はコマクサに似ていて、ピンクと白の花びらがとてもきれいだそうです。
花の綺麗な時期にも訪れてみたいものです。
観音岳では40分ほどのんびりと過ごし、前方に見える薬師岳へと歩を進めます。
稜線のやや西側に登山道が付けられていますが、風の影響でしょうか、稜線を挟んで全く植生が違うんです。
こういったところは山を歩いているとよく見かけますね。

このあたり、観音岳ー地蔵岳の稜線とならんで、このコースのハイライトの一つ。
天気がよければ大展望に囲まれながらの稜線歩きが楽しめるんです。前を見ても横を見ても、どこを見ても雄大な景色が視界いっぱいに広がってます。立ち止まって後ろを振り返ってもよし。こんな日はたっぷりと時間をかけてゆっくりと進むに限ります。できることならずっとこの場に留まっていたい、そんな想いすら浮かんでくる好天に感謝。
前方に見える薬師岳。ここも花崗岩による自然の芸術品がたっぷり。
バックの富士山も雲海から顔を出して、いい感じに配置されてます。

登山道の両脇の岩の間に、ででーんと収まる富士山。

間もなく薬師岳。双子の花崗岩の尖塔の間に富士山がこんにちは。

薬師岳に到着です、10:37分。
ピークと呼べるような場所が特定できない位、この一帯は広い平坦な空間が広がっています。

薬師岳の岩峰もなかなかのもん。高さでは地蔵岳のオベリスクに負けますが、裾野の広さではほぼ同じくらい。
不思議なことに、風化された岩の向きがこころもち傾いているような・・・・。これも風向きの影響なんでしょうかね??

振り返ると歩いてきた稜線が一望に出来ます。

山歩きで「後ろを振り返る」って意外に大事なんですね。
鬱蒼とした樹林帯の中であっても、見る方向を変えると登山道の様子ががらっと変わって見えたりすることもあるんです。でも、やっぱり眺望のきく場所で、自分が歩いてきた道を振り返って眺めるのが好きですね。
少し歩いては立ち止まって振り返る、ほんの少しだけど視界に広がる景色が変化していて、そんな小さな変化に気がつくのもまた楽しいひととき、なんです。
雲海に浮かぶ富士山、薬師岳に着いてからも変わらずその姿を見せてくれていました。

時刻は10時半過ぎ。これから標高差1600m余り、4時間弱の下りが待ち構えてます。
意を決して(苦笑)、青木鉱泉方面の標識の方向へ下ります。上部の60m位だけハイマツと岩が露出した斜面が続きます。その向こうには麓が覗けるんですが、先は長そう・・・・

シラビソとシャクナゲの群生地の間を抜けていきます。このあたりはまだ緩やかな下り。

おそらく最後であろう、今日の富士山。枝の間から覗いてみました。

11:19、標高2300mをややくだったあたりの御座石に到着。まぁ、ほんとでっかい岩でした。

下草に笹がみられるようになってくると、カラマツの林が広がってきました。このあたりの下りも結構キツイ箇所がありましたね。特に露出した根っこには要注意。皆が上を歩くのでいつのまにか表面はつるっつる。一回派手にずっこけました。

標高1800付近の林で小休止。さすがにこれだけ長いと、途中でエネルギー補給しないと危ない危ない。
使われなくなった林道を横切ると、そこには「登山道入口」の看板がありました。
そこを過ぎると一気に植生が豊かになってきて、紅葉が目に飛び込んでくるようになってきました。麓はまだまだ真っ盛りの時期でした。

林の中の単調なジグザグの下り道、赤や黄色に染まった葉が疲労のたまってきた体を癒してくれ・・・・たかな?

13:43、林道の登山口に無事到着。しかしここからあと40分、およそ3kmあまりの林道歩きが残ってます。

山肌を見るとまぁ随分と紅葉が見事。こんなに綺麗だったっけ?と昨日の朝を思い出してみたけれど、太陽の位置のせいで日陰になってよく見えてなかったんですね。

林道をさらに進むと途中に「青木鉱泉への近道」の看板があり、それに従って進むと、川を横切るためのはしごがかけてありました。この近道、絶対に利用すべし。川を渡るとその向こう岸はもう青木鉱泉ですから。林道をそのまま歩くとかなりの遠回りになりますから。

松の落ち葉の積もった道はとってもフカフカ、足に優しくてとても気持ちがいい!

14:15、無事青木鉱泉に到着。
最後の林道歩きは憂鬱だなぁ、と思ってたんですが、新しい「落ち葉」(ってのもヘンな表現ですが)が道いっぱいに広がっていて、それを眺めて歩いているだけでも結構楽しめました。降り積もった落ち葉に何かを感じるようになったなんて、いよいよトシか!?(笑)。
そんなわけで、今回の山行きで最も気に入った写真の一枚がコレ。

色合いといい、ピントといい露出といい、これが一番だったなぁ・・・。
稜線での雄大な景色を、自分が味わった感動そのままに写真に残すには、まだまだ修行が足りないようです。
PS.
翌日から筋肉痛が徐々に・・・(苦笑)。
長い下りのあとなので出るだろうなぁ、とは思ってたけど、今までで1,2を争うやつが襲ってきました。
月曜日に下山して、木曜日まで気持ちいいくらい痛かったですからね。
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- 2012/11/17(土) 19:29:09|
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| コメント:4
本当に景色が最高に良かったのは羨ましいです!!
自分もその場にいたような気分になって、写真の中の景色に見入っちゃいました♪
やっぱり私も天気のいい時に行きたいです!
長い下りも、紅葉のおかげであまり辛くはなさそうですよね~
私はここの下り道は使わなかったけど、私が行った夏の時期は近道の橋が壊れている?だかで使えなくて
あと川の水量も多くて、近道は通れなかったそうです。
(近道を行った人がいたけど結局戻ったそうです)←これは大変そうですね(^^;
- 2012/11/19(月) 13:42:26 |
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- whitebird #-
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whitebirdさん:
紅葉が楽しめたのは、標高1300mから下だったので、大半は単調な下り、でした・・・。
その近道ですが、増水していると多分無理かと。
三箇所位にわたって丸太などで橋を渡しているところがあるんですが、おそらくもう20cmも水位が上がると、あちこちの中洲が全部水の下にうもれてしまいそうな感じでしたから。
- 2012/11/19(月) 21:43:59 |
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- BK #-
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翌日に筋肉痛が来るのは素晴らしいです・笑
帰っちゃうのがもったいない!!っていう気持ちがとってもよく伝わってきます。
次の山登りも晴れますように♪
- 2012/11/19(月) 23:37:19 |
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- タカコ #-
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タカコさん:
翌々日もさらに筋肉痛がきましたからねぇ・・・、三日続いたのなんてあまり記憶にない・・・。
山登りは大丈夫みたいだけど、平日ジャンプとは相性良くないみたいです。行こうかなぁ、と思ってると天気崩れること多し^^;
- 2012/11/21(水) 22:13:59 |
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