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季節の変化を感じられるっていいですね。あれやこれやの雑記帳デス。

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エゴロジー

”エコロジー”の間違いじゃない?

いえいえ、間違いじゃありません。タイトルに書いたのは紛れもなく
「エゴロジー」。独りよがりな「エコロジー」を皮肉ったものなんですけど。

先日、小腹を満たすために入った松屋で、こんなポスターを見かけました。
「254億分の1から始めます。 地球環境の保護のために割り箸の使用をやめ、再利用可能な
 洗い箸に置き換えました云々・・・」
とまぁ、こんな感じのポスター。

つまり、「割り箸は森林破壊を助長している。だから我々は割り箸は使わない。これで相当の貢献が出来るのだ、どうだ、我々の姿勢を評価してくれるかね?」と訴えているわけである。

このポスターを見て、妙に胸クソ悪い思いがしてしょうがなかった。店を出ようかと思ったくらいだ。一人ではなかったのでそこまで頭に血が上ることはなかったが、なんと偽善的な、そして思い上がったポスターだろうか、と。この会社、割り箸の使用を止めた、という一面だけしか見ていない。そのことによって発生する別の問題に気がついてないのかな(いや、気がついてて知らん振りしてるかも)。そんなわけで思いついたタイトルがエゴロジー、というわけ。


割り箸論争、これも古くて新しい話題のひとつ。地球温暖化や環境破壊が論じられる時には、必ずといっていいほど登場する。

大別すると
・間伐材の使用なので森林破壊にまで至らない、むしろ間伐材の処置は適切な森林の保持に
 役に立っているくらいだ。
・全ての割り箸が間伐材で作られているわけではない。それ以上に輸入割り箸の量が膨大で
 それが問題なのだ

の二つだろう。これについては、「割り箸から見た環境問題」が非常に丁寧で、かつ公正に論じている。

一方では、「地球温暖化白書」はもう滅茶苦茶で、数字が多々登場するが、母集団の規模が違うものに対して、パーセントの数字だけを比較していたり、単に割り箸使用が減った→環境破壊を食い止めることに成功した、などと短絡的な結論に導いていたり、と全くもって呆れてしまう。

割り箸を止めて洗い箸に変えた→これは凄い、皆も見習おう・・・・
なんでこんな結論になるのかとっても不思議。だってね、洗い箸に変えたらこんどはそれを洗うために大量の水と洗剤が必要になるわけでしょ。物事そんな単純な図式じゃない、ってのがわからないのかなぁ、と首を傾げてしまうのである

代替案を持ってきた場合、両者の環境負荷の比較もきちんとしなければ片手落ちでしょう、というのは子供でも理解できると思うのだが、このあたりについて、先に紹介した”割り箸から見た環境問題”のサイトにはきちっと説明がしてあった。もっとも、両者を厳密に比較されたことはまだ無いようで、どちらが環境に対して負荷を与えるか、ということについて、客観的なデータはまだ得られていないようです。

割り箸の使用が云々、ということが言われるとすぐにそれに飛びついてしまう短絡的な企業もどうか、と思うが、輸入箸の激増という点については真剣に考え直す必要があるだろう。

暴論かも知れないが、輸入割り箸は全廃(全面禁止)、それをまかなうために、国内の間伐材の利用促進を図る、なんていうのはどうか、と思う。もちろん国内の間伐材の総量がどのくらいか、またそれを増やすためにどのくらいのコストが発生するか、その結果割り箸の値段がどこまで上昇してしまうのか、という説得力のある数字は全く持っていない。だが、そのくらい思い切った事を考えてみてもいいんじゃないか、ということだ。なんでもかんでもコスト至上主義、少しでも安いものが手に入るならば、という風潮を見直す時期に来ているのではないか。

箸というのは日本独特の文化であり、太古の昔から引き継がれてきた貴重な伝承文化の一つである。そして、割り箸もまた立派な日本独自の文化のひとつだと思うし、これに従事する方たちは、誇りを持って仕事と向かい合っている、と聞く。ならば日本人である我々自身がその文化を尊重し、守り、伝承していくという意識を少しでもいいから持っていたいと思う。そういう心がけや振る舞いが、結局は転じて自然の営みを守っていくことにつながっていくのではないか、と。

ムダ使いを防ぐ、という観点からの取り組み、これはもろ手を挙げて賛成。コンビニの弁当ひとつひとつに箸がついているのではなく、レジで必要な人だけに渡す。こういう小さな取り組みで減らした分が、海外からの輸入割り箸の減少につながっていけばいいと思う。

とまぁ、「地球環境保護」、「温暖化防止」をうたい文句にしたものが目立つ昨今ですが、それを声高に叫ばれると胡散臭さの方が目に付いてしまう、ってのはヘソ曲がりだからなんでしょうかね。
特に芸能人と呼ばれる方々にそういうのを見ると、もう止めてくれ、っていいたくなります。

じーちゃん、ばーちゃん達の時代の人って、みーんな自然にそういうことをやっていたんですよね、きっと。そして、誰もそんなこと自慢したりしない、当たり前のことだった。「もったいない」という考えがそれをよぉく物語っていると思います。


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テーマ:エコロジーライフ - ジャンル:ライフ

  1. 2008/03/20(木) 14:10:32|
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