前日の雨もすっかりあがり、この日は大菩薩へ行ってきました。

昨年12月に鍋割山に一緒に行った名古屋の元ジャンパーの友人(=Cちゃん)も同行、これで彼女が同行した山行きは青空二連勝ですね^^
今回の一番の目的は丸川荘に泊ること。
Cちゃんに素朴なこの山小屋を体験させてあげることももちろんですが、山荘の御主人の只木さんの御実家が宮城だったことも今回の山行きを後押ししたのでした。
いつものように東名を御殿場で降りて、須走から東富士周遊道路へ。雲ひとつない快晴に雪をかぶった雄大な富士の眺めを堪能しながら車を走らせるものの、1月の石鎚山以来の山登りだったので一抹の不安を抱えつつも(苦笑)、裂石の麓の駐車場に到着したのが8時過ぎ。この時期にはもう上日川峠まで一般車も通行出来たのですが、それをしてしまうと、もう二度と下から歩くことが出来なくなりそうだったので、誘惑に駆られつつもそいつを振り払って、あえてここから出発~。
駐車場8:40 - 10:20 上日川峠 10:40 - 11:05 福ちゃん荘 - 12:15 雷岩 13:05 - 13:20 大菩薩嶺 13:25 - 15:05 丸川荘
大菩薩・丸川荘-その2は
コチラ
コースタイムを見てもわかるとおり、今日はとってものんびりとしたペース。あえてのんびりとした、といえば聞こえは良いけれど、先頭を勤めた相棒のペースは明らかにスローペース。Cちゃんのことも考えてこのペースなのかな、と思いきや、後で聞くとあまり調子がよくなかったとのこと。もっとも、このスローペースに一番救われたのは、ワタクシだったのかも?(苦笑)。
やっぱりブランクがあるとダメですねぇ・・・。
いつもなら30分程度登りをあるけば、滝のように汗が噴き出して、それが準備運動よろしく、足も体も軽くなるんですが、もうこの日はダメダメ。汗は結構かくんですが、それがずっと粘っこい状態が続いているようで、一向に澄んだ汗(って表現も変ですけど)に変わりません。いったいどうなることやら、と戦々恐々しながら歩き続けたのであります。
上日川峠から福ちゃん荘を経て、この日は唐松尾根を登っていきます。このコース、振り替えると木々の間から富士山がちょろちょろみえるのが好きなんですよね。そしてある程度高度を稼いでいくと、今度はさえぎる物のない風景が広がってきます。ちょっと疲れたな、と思った時に立ち止まって振り返った時に広々とした眺めが楽しめるこのコースは大好きです。
稜線まで残り150mほどのところの鞍部から先は、笹原がひろがる急斜面。ここまでくればもうあと一息。同時に風の強さも感じるようになってきました。この時ふと「上でコーヒーを沸かす時に、あんまり風が強いとやだなぁ・・」と思った瞬間、今回の一番の忘れもの気がついたのです。
「ストーブ忘れた・・・」
ボンベは入れた。
コーヒーもキリマンジャロを始め、ブルックスの選りすぐりのやつを5種類入れた。
もちろんカップも入れた。
・・・・ストーブなけりゃ、お湯沸かせねーじゃん・・・・
あと100mの登りが、これほどつらい登りになろうとは思ってもみませんでした。
せっかくたどり着いた眺望抜群な所に行っても、コーヒーが飲めないなんて、あぁ・・・・・。
さぁ、そうやって白状しようか・・・・。
このあとの昼メシが、過去の山行きの中でも最もさびしいものになったのは言うまでもありません。
おかげで背負ってきた水もかなり余ってしまいました。
あぁ、雪だるまよ、お主は我を憐れんでおるのかい?
それとも慰めてくれておるのかい?

photo by Akiko
ということで、仕方がないので水出しコーヒーでもやってみました(ウソです)。
気を取り直して、いざ丸川荘へ!
冬場ですと太陽もあまり高い位置に登らないせいか、この最高地点も過去二回は薄暗い雰囲気でしたけど、季節は4月下旬、もうだいぶ太陽は高い位置にあります。そのせいでしょうか、樹林に囲まれた大菩薩の道標もいつもより明るく照らし出されていたようなきがします。

麓から歩いていた時に、所々雪が残っているのが目についたのですが、案の定、大菩薩嶺付近の樹林帯に入るとかなりの雪が残っていました。

そして本格的な下りにさしかかると、凍結個所も出てきて通過するのに少々難儀になってきたため、女性人二人には軽アイゼン装着指令!

私? 一応、4本爪のチビアイゼンを予備に持参しましたが、この程度ならまだまだ「ツボ足の会・会長」は余裕です(笑)。それよりも、倒木を通過するさいにかがんだ拍子に足が攣る方がよっぽどおっかなかったです、はい(^^)
なだらかな感斜面を下りていくと、ふと足元には霜柱が。
よくみると、高さ10cmくらいある巨大なヤツが、表層の土をもりあげていました。

手にするとほら、こんなに大きい!

これが溶けると盛り上がった土が泥と化して、さらにそこに雨が降ると一気に流れて行ってしまい、さらに登山道が掘り下げられていってしまうんですね・・・・。
雪は標高1850m付近までありました。そのせいで結構時間がかかってしまいましたが、斜面から山荘の青い屋根が見えた時には、なんだか自宅に戻ってきたような安堵感を覚えたのが不思議な感じでした。
最初にここに訪れた時には一面ガスに覆われて全く展望が効かなかったのですが、今回はご覧の通り、富士山も出迎えてくれたのでした。

今夜の星空撮影が楽しみです。
つづく。
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- 2011/04/26(火) 22:39:00|
- 山
-
| トラックバック:0
-
| コメント:5
前回のビデオカメラの件に引き続き、それはショックすぎる・・・。
星空撮影記事楽しみにしてまーす!
- 2011/04/27(水) 12:20:23 |
- URL |
- わかぞー #kvKhOvBs
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今度は何を忘れるのでしょうか??
山には珍道中がつきもの??(^^;;;
私は先日、ポケットに入れておいた地図を登山口あたりで
落としてしまいました・・・
気づいたのは30分後・・・(^^;;
- 2011/04/27(水) 13:24:58 |
- URL |
- white bird #-
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なるほど。なるほど。
ストーブだったんですね。美味しいコーヒーはいただけなかったかもしれませんが、その他にいろいろと収穫があったみたいで良かったですね。
極端に寒すぎず暑すぎずのときに、元気に登山できるは良いですね~♪
次回からは水だしパックの麦茶でも入れていきますか?

- 2011/04/27(水) 20:31:07 |
- URL |
- ぱんだ #-
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わかぞーさん:
最近そんなネタばっかりだったので・・・・。
ズッコケキャラに変身しようかな。
white birdさん:
ストーブを忘れたのは初めて。
「クリープを入れないコーヒーなんて」というCMが昔ありましたけど、「コーヒーのない山歩きなんて・・」とボヤきっぱなしでした(とほほ)
あ、whitebirdさんと珍道中争いするつもりはなかったんですけどね^^
ぱんださん:
その後体調はいかがですか?
普通に山歩きが出来るのって、やっぱり有難いことですね。
水出しパックの麦茶・・・、いえいえ、やっぱり水出しパックのコーヒーでしょ?(笑)
22:15:40コメントさん:
コメント拝見しましたよ。
こちらこそどーも、でした。
さっそく丸川荘のアルバムにコメント残してましたね^^
- 2011/04/27(水) 22:58:49 |
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- BK #-
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