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山と渓谷2010年2月号から

山と渓谷 2010年 02月号 [雑誌]山と渓谷 2010年 02月号 [雑誌]
(2010/01/15)
不明

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目を惹いたのは特集記事ではなく、短期連載"トムラウシ・オピニオン#3”の記事で、「商品スポーツ」の視点から検証する、とありました。

別Blogでもちょっと触れたんですが、こちらではもう少し掘り下げてみたいと思います。
記憶にも新しい、昨年8月におこった北海道トムラウシ山での遭難事故。「各界の識者が独自の視点から問題提起を行う本連載」とあり、識者の視点の違いにより事故の色合いがさまざまに変化していく点は、山に少しでも携わっているものとして興味深いものがある。が今回の連載を読んで、単に山を趣味としている者以上のかかわりを感じたので、こちらのBlogでも書いてみたくなった、という次第。それは、冒頭に

「ツアー登山は、スキューバダイビングや体験スカイダイビングと同じ『商品スポーツ』だ」という観点から・・という下りである。


「商品スポーツ」の定義として、"レジャーとして広く一般に販売されている役務商品である、としています。そして、商品スポーツ事故の業者側の刑事責任が問われた事例として、登山ツアーにおける事故数件と、スキューバダイビングにおける事故がその例として挙げられており、最後にスカイダイビングの事故事例および判例が紹介されている。

ひとことでいえば、一般向けに販売されている商品スポーツである以上、ツアーの販売側は安全に登山を終了させる債務を負っている、としている。

一般論としては特に反論すべきところもないし、商品を提供する側の業者には、それなりの責任が伴うのも当たり前の話。仮に登山ツアーのガイドとして、おとといガイドの資格をとったばかり、の登山歴もたいしてないハタチの若者を当てたりしたら、何が事が起こった場合、業者側の責任が問われるのは言うまでもないだろう。

この記事で違和感を覚えたのは、体験スカイダイビングの例も引き合いに出している点。そして、それと同等に、登山ツアーにおいても、商品の提供側である業者の責任を厳しく追及している点だ。

何故違和感を覚えるのか?
自身がスカイダイビングの運営に携わっているスタッフの一人として感じたことは、商品を購入した側の主体性という点において、である。体験スカイダイビングの場合、参加者が主体性を発揮するところ、というのは、実はほとんどないといってよい。つまり、ダイビングが実施されたら=いっぺん飛行機から飛び出したら、あとはもうインストラクターのなすがまま、なのだ。もちろん、体験ダイビングを実施する場所に出向くのは本人次第。「準備しますよ、こちらへどうぞ」と呼ばれて、専用のハーネスを装着させられている時に、「やっぱりコワイから止める」というのも本人次第。そして、ボーディングエリアへ出向いて飛行機に乗り込む直前でも、ジャンプ高度に達して、他のジャンパーが次々に飛び出して自分の番がきたときでも、「やっぱりコワイからやだ!」といって中止するのも本人次第・・・というように、いくつかのポイントで、参加者が主体性を発揮できる場面はあるけれど、いったん始まればもう引き返せない世界。フリーフォールが始まったら途中でやめることはできないし、パラシュートが開いた後に、気分が悪くなっても引き返すことはできないのだ。無事地上にランディングするまでは、まな板の上のコイならぬ、すべてをインストラクターに委ねた状態に身を置くことになる。

というように、体験スカイダイビングの場合は、まずもって主体性を発揮する場面というのは登場しない。全面的にインストラクターに安全をゆだねることになるのだ。だからこそ、実施する側=商品を提供する側は、ことさら安全面及びインストラクターの技量に対して、外部からは想像もできないほど気を配っているものなのだ(まれにそう思えないケースを目にしたりすると、なんだかやりきれなくなる・・・)。この点では、業者側の責任が厳しく問われるのは致し方ない、と考える。

一方、登山ツアーというのはどうだろうか?
極端な例かもしれないが、たとえば富士登山。もう苦しくて足がつらくてこれ以上登れない、となったら、そのツアーから離脱することもできるはず。もちろん登山そのものを途中でやーめた、と放り出すことができない状況だってあるわけだが、基本的には、いつでも自身の判断で行動することは可能なはず。そういう主体性を発揮する余地が残されている登山ツアーと、同列に論じるのはどう考えても無理があるのではないだろうか?

ならば、自身は業者側の責任が軽減される、と考えているのか?と詰問されるかもしれないが、そんな主張をしたいのではなく、参加者の主体性が残されている以上、ことさらに業者側の責任ばかり強調するのは違うんじゃないの?と云いたいのだ。

どっちに責任があるの?とか、どちらの責任が重いの?という、ウエートの問題にばかり焦点がいってしまうようだが、そんなことよりも肝心なのは参加者自身が身を守る術を持たない限り、こういった登山ツアーにおける遭難事故というのは決して減らないだろう。あれが悪い、これが悪い、ツアーの日程に無理がある、ガイドが未熟だ云々、周りの欠陥ばかりあげつらっていても、自分の命を護れるわけではなし。やはり最後は「自分の身は自分で守る」ということに尽きるのかな、と考えてしまうのである。

先に紹介した連載記事の執筆者も、最後の方では同じようなことを書いているんですよね。
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  1. 2010/01/15(金) 22:04:30|
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