FC2ブログ

セリノビル 竹の子菜の花 コーヒー豆・・・

季節の変化を感じられるっていいですね。あれやこれやの雑記帳デス。

ヨセミテ国立公園周辺 旅行

奥秩父(甲武信岳ー金峰山)-その3

5/25(月) 甲武信小屋-大弛小屋

甲武信小屋06:40 - 06:55 甲武信岳山頂 7:10 - 8:16 富士見 8:24 - 10:11 国師のタル 10:24 - 13:00 国師ガ岳 13:57 - 14:03 前国師 14:07 - 14:53 大弛小屋着

この日は、最大の難所である国師越え。GWにはまだかなりの雪が残っていたらしいということ、距離もさることながら、細かいアップダウンも多く累計高度差も大きい区間。6時半出発で国師ガ岳12時到着を目安にしていたのだけれど、それがとんでもない計算違いであったことに後々気づくのであった・・・・。

朝食は5:30。暖かいたまご豆腐がとても美味しかった、ごちそうさま。
同宿のおばちゃん達・3人組みはすでに出発、ザックはおいて甲武信岳までピストンの様子。あたりはまだガスが立ち込めていて視界はほぼゼロ。こりゃ甲武信岳はあっさりと通過だな、と諦めていたら、のんびりとした出発が功を奏したのか、「その1」の記事に載せたような光景に巡り合うことが出来たのだ。

風もまだ強く、眼下を覆う雲海の流れは速い。谷間を縫うように動く雲は、まさに「滝雲」とよぶにふさわしい。甲武信岳への登りではまだ体が重かったけれど、この景色のおかげで一気に体が軽くなったような気がした。

とはいうものの、雲海が見れたのはその方角だけ。雲がなければ背後には雪をかぶった富士山が映っているハズだったんだけどね。
20090525-001.jpg

20090525-02.jpgさて、西沢渓谷から一緒だった三人組ともここでお別れ。我らは一路西を目指してガレ場を下って行く。最下部まで下るとほどなく、甲武信岳へのもうひとつの有名な登山道である、千曲川源流遊歩道との分岐点にさしかかる。道標がピッカピカなのが、メジャーなルートであることを示しているようだ。とりあえずの目標地点は、富士見のポイント。さしたるアップダウンもなく比較的楽な行程だ。こんな時をねらって地形と地図とを照らし合わせながら歩いてみる。常に自分がいる地点を把握しながら歩く、これ登山の基本(なんちゃって)。机上では地図読みは出来ているつもりでも、実際にここまで地形と照らし合わせながら歩いたのはこれが初めてかもしれない。


20090525-03.jpg小一時間余りで藤見に到着。富士美とはいうものの、眺望は全く効かないうっそうとした森の中だ。登山道はここでほぼ直角に折れ曲がっているため、支尾根に入り込まないようにロープが張ってあった。
ここでザックをおろして小休止したが、実はザックの重さが肩に食い込んで、左肩だけが痛くてしょうがなかったのだ。普段、小休止ならばザックを降ろさずにしょったまま、そのヘンに岩に腰かける程度なのだが、この時は我慢出来ないくらいだったのだ。小屋で水を補給して、総重量は18kgほど(余計なもの持ち過ぎ・・・)。たいした行程でもないのに、一時間程度の歩行でこんな状態とは、先が思いやられる・・・・


20090525-05.jpg相変わらず薄暗い森の中の歩行が続くが、苔の緑と対をなすように、時折1cmにも満たない小さな花をよく見かけた。葉の形から、どうやらシロバナノヒビイチゴのようだ(←自信ないけど)。小学校のころ、ガイドさん同行で近所の山に遠足に行った時に、花や木の名前を説明されたけれど、当時はそんな名前どーでもいいよ、とバカにしていたが、今になって思えば、山を歩いていて草木の名前がいろいろとわかったら、それだけで歩く楽しみも増えるのになぁ、と。年をとれば変わるものだ(苦笑)。


20090525-04.jpg早朝のガスも時折薄くなり、陽も差し込むようになってきた。これまでの濃い緑の森から一転して、明るい日差しが差し込んで来て、まばゆい緑が反射するようになってきた。こんな景色の変化が感じられるのも、天候が悪い時のちょっとしたご褒美なのかもしれない。しかし、こんな日差しも長くは続かない。本格的な回復は午後になるようだ。
富士見を過ぎてから、両門の頭とか、東梓とか、ガイドブックにのっていたポイントがいくつかあったが、もうこの頃になると、現在地点をロストしてしまっていた。地図には現れないような細かいアップダウンがあったり、そして心理的には少しでも先の方に行っていたい、という気持ちもあって、いつのまにかロストしてしまっていたのだ。国師のタル、早くこ~い、と呪文のように唱えながら、朽ち果てそうな粗末な看板を木の根元に見つけたのは10時過ぎだった。


さて、ここから先。甲武信小屋の徳さんから「国師のタルから先は雪が残っているようだから」と聞いていた。コースタイムでは国師ガ岳まで二時間半余り。頑張って二時間で行ければ国師ガ岳でかなりのんびりできるなぁ、などと取らぬ狸の皮算用(ほんとうにそうなっちゃったから・・・・)。

地図を見る限り、国師が岳(天狗尾根の分岐)まで、およそ東京タワー分だけ登ることになる。水平距離は約3km。等高線の間隔を見る限り、徳ちゃん新道の登りよりも緩やかな感じだな、最後は木賊山の直前のように急登があるけれど・・・・とあたりをつけてみる。が、ここで地図読みの甘さを思いっきり露呈してしまった。それは、ピーク・鞍部の出現と最下部からの視認の有無、である。

丹沢の鍋割山で、後沢乗越からあがっていくルートは、にせピークがいくつも出現することは有名だが、これと同じように、ニセピークの存在をすっかり見落としてしまっていたのだ。これがあると、水平距離もあるので、最下部から見上げると、最後の目的のピークは見えないのだ。このことをすっかり忘れてしまっていたため、ひとつピークを越えた後にまたピークが見ると、「うっそー!!」と大層めげてしまったのだ。国師のタルから天狗尾根までのは都合3個のピークを越えなければいけない。

20090525-06.jpg加えてこの雪。場所によっては結構柔らかくなっている。アイゼンを使用するような凍った雪面の方がよっぽどマシ。なにが厄介かというと、しょっちゅう踏み抜きしてしまうのだ。最初の頃は苦笑いしていたものの、そのうち腹が立ってくるようになる。周囲には深さ50cmを越えるような踏み抜き後がかなりある。その脇を「おいらは踏み抜きしないもんね~」と祈りながら、次の一歩を踏み出した瞬間にズボボボ・・・。膝上まで埋まること何度も・・・。怖かったのは、そこから足を出す時に、踏み抜いていない方の足を踏ん張るのだが、その際に足が攣ってしまわないか、ということ(苦笑)。段差の大きい所を通過する際につってしまう、というのは、私の弱点の一つなのだ(恥)。

こんな感じの残雪が、三つ目のピークから連続する。しかももっとも斜面がきつい所だ。目印は木に巻きつかれたピンクテープと、いつついたであろう、他の踏み抜き痕。遠くに見えるピンクテープを目標に、とにかく一歩ずつ歩を進めるしかないのだ。この頃になると、ガスはほとんど消えて、青空も覗かせている。難儀しながらも最後のピークを上り詰めるとどうやら天狗尾根との分岐に到達したようだ。そのまま勢いで国師ガ岳目指して歩くと、ちょっと広めの岩に囲われた場所に出た。

20090525-07.jpgようやく国師ガ岳到着である。それまでの苦労が一気に報われるかのような、素晴らしい景色が出迎えてくれた。ブラボー!
もうひとつ嬉しいこと、それは他に登山者が誰もいないのだ。これ、「国師ガ岳二人占め」
予定していた12時を大幅に過ぎて13時になってしまったが、小屋まではあと一時間。3時到着なら別段心配されることもないだろう、ということで、ここでちょっと遅めの昼食にすることにした。この日のメニューは「パスタ&コーヒー」。詳細は「食事編」で。

右上写真で、看板の向こう側に見えるのが北奥千丈岳で、奥秩父の最高峰(2601m)だ。当初の予定では、そこまでピストンするプランだったのだが、この時間ではちょっと厳しい(気力もなかったし)。再訪の確約はなかったけれど、「またな」と声をかけて14時前に国師ガ岳を出発した。

あとはもう大弛小屋に行くだけだな、と思っていたが、途中にほぼ360°視界の利く場所に躍り出た。前国師である。北方面を振り返れば、今日の出発点である甲武信岳がくっきりと!
20090525-08.jpg
中央が木賊山、その左が甲武信岳。さらに左(木の枝の下に見える)が三宝山。

西を仰げば、明日のメインイベントの金峰山の五丈石も!
20090525-09.jpg
中央やや左に突き出ているのが五丈石。
(うーん、周囲に残雪あり・・・)

20090525-10.jpg夢の庭園はいったんは寄り道していこうと思い、分岐を左に進んだのだけれど、ハイキング道に残雪が多く、ルートがよくわからなかったため、引き返した。このあと、小屋に着くまでまだかなりの残雪があった。この分だと明日の金峰山への行程も、踏み抜き覚悟かな、という感じ(まさにそのとおりになったのです)。
15時前に小屋に到着。宿泊者は我々二人だけなのだが、その為にわざわざ下から上がってきてくれた。「お客さんが泊まるというのであれば、私はそのお手伝いをするだけです」という小屋番のおじさんの温かい言葉に迎えられた。

夕食の準備が出来ましたよ、といいながら、テーブルの上にガスコンロを置く。ん?まさか鍋が出てきたりしてね、そんなわけないだろ・・・・、いっていたら、コンロの上に本当に鍋が置かれたのだ。中に野菜がたっぷり、その上には美味しそうな赤身たっぷりの牛肉がかぶせてある。少し甘めに味付けされた、まぁすき焼きとでも呼べばいいのかな、とにかくこれと白いご飯の組み合わせは「最強!」と呼ぶにふさわしいメニューだった。ほんと、おじさん、ありがとう!

小屋泊まりではあるが、灯りのまったくない小屋泊まりというのも初めてだった。懐中電灯は、小型のLEDライトも含めて三つは携帯しているのだが、実際に使ったのはこの日が初めてだった。
スポンサーサイト



  1. 2009/05/30(土) 11:43:38|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:6
<<奥秩父(甲武信岳ー金峰山)-その4 | ホーム | 奥秩父(甲武信岳ー金峰山)-その2>>

コメント

山には無知な私なので・・・
ピークというのが、どんなものなのか想像できないんです(^^;
(わからないというか・・)

途中は辛そうな様子が伝わってきました!!

灯かりのない小屋・・トイレが大変そうですね!?

  1. 2009/05/30(土) 16:12:32 |
  2. URL |
  3. white bird #-
  4. [ 編集]

white birdさん:
言葉だけで説明するのは難しいので、「その5」あたりで図解入りで描いてみましょうか。

トイレだけは小さな電球がついていました(苦笑)。これだけでも大助かり、デス。
  1. 2009/05/30(土) 19:18:03 |
  2. URL |
  3. BK #-
  4. [ 編集]

なかなか大変な工程だったようですね。
でも時間とともに天気も良くなって終わりよければ全てよし、かな?

最初の写真、久々の相方さんの大きな写真!
モザイクがかかっていてもお二人とも清々しい笑顔なのが分ります。
ナイスカップルですね~。
  1. 2009/05/30(土) 22:37:42 |
  2. URL |
  3. まーがれっと #nGdA3O4A
  4. [ 編集]

まーがれっとさん:
確かにそのとおりで。
最終日は朝から快晴で、もっと気持よく景色が楽しめましたから。ついでに雪の踏み抜きも楽しみましたけどね(苦笑)。

「モザイクが怪しい!」って言われるんじゃないか、とビクビクしていたんですけどね^^ モザイクなしだとフケ顔になっちゃうので(笑)。

>ナイスカップル
ごめんなさい、お土産忘れました(爆)

  1. 2009/05/31(日) 21:15:10 |
  2. URL |
  3. BK #-
  4. [ 編集]

BKさん、こんばんは。
ブログ、遊びにきました(^^)
確かにGWよりは雪、だいぶなくなってますけれど、国師ヶ岳の手前はまだ溶けてないようですね(^^;
難儀したことと思います、おつかれさまでした!
大弛小屋の小屋番さんもステキですよね。
わたしたちもテント泊にもかかわらず、いろいろとお話させていただきました。鍋は、甲武信小屋と金峰山小屋にはさまれた小屋ということで、いろいろ考えた末のメニューだそうです。細やかな方ですよね(^^)。ちなみに国師ノタルから国師ヶ岳までのピンクテープも大弛小屋の小屋番さんがつけたものらしいです。(って、すでに伺ってるかな?)
  1. 2009/05/31(日) 22:31:05 |
  2. URL |
  3. まゆ太 #Uc1kfBME
  4. [ 編集]

まゆ太さん:
いらっしゃいませ^^

国師ガ岳手前の雪、まだまだ残りそうです。GWは残雪多いだろうけど、下旬なら・・・と思っていたのが大きな間違いだったことを思い知らされました(汗)。

大弛小屋近辺も、林道が出来てから随分と様子が変わってしまったみたいですね。でもあの位置に小屋があると縦走者にとっては安心できますよね。

で、ピンクテープの話、んん??
というのも、「登山道が残雪で分からなかったけど、ピンクテープのおかげでなんとか・・」という話をしたら、「あれ、絶妙な位置にテープがあるんだよね」と。だから小屋番さんがつけたものだなんて、思いもしなかったんですけどね(苦笑)。
  1. 2009/06/01(月) 20:51:47 |
  2. URL |
  3. BK #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://okbk2007.blog115.fc2.com/tb.php/413-037ffd6f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

BK

Author:BK
セリ、ノビルが好物のBKでございます。
あれこれ雑多な話題について気ままに綴ってます。

カレンダー

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近の記事

最近のコメント

リンク

このブログをリンクに追加する

カテゴリー

月別アーカイブ

最近のトラックバック

counter

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

BKへメール

メールはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索

RSSフィード