今日は予定を変更してクレセントミドウ周辺の観光に行くことにした。4月に訪問したときには雪の為にクローズされていた、セコイア国立公園内でも見所満載の屈指のポイントだ。7:30に起床、ロッジのレストランでバフェの朝食をとり、9時過ぎに出発。本日も雲ひとつ無い快晴だ。最初に訪れたのはジャイアントグローブ。現存する地上最大の生物とも言われるシャーマン将軍の木が鎮座している有名なセコイアの森だ。ここに到達するまでの道路脇には、これまでと違って、ニョキニョキとセコイアの木が沢山見られる。一人でドライブするには脇見運転しっぱなしの危険地帯(苦笑)でもある。180号線からWolvernt方面に左折して専用の駐車場へ向かう。180号沿いにも駐車場があるが、シーズン中はハンディキャップ用専用のパーキングとなっているから使用できないのだ。車を停めて舗装された下りを0.5マイルほど進むと到着だ。

平日だったせいか、人はまばら。一番の見もののシャーマン将軍の木の周辺もほとんどいない。まだ時間が早いせいかもしれない。ひとしきりぐるりと廻って写真を撮ったりして過ごしたあと、前回見られなかったクレセントミドウロードへと車を進める。
(中央の後方に見える木がシャーマン将軍の木、手前の二本とも直径が3mほど。それと比較して見た目が同じくらいの太さに見えるのである)

最初のターゲットはモノロック。花崗岩の一枚岩が山肌に突き出している大きな岩だ。岩の先端までは4,500メートルといったところか、整備されたトレイルと頑丈な手すりのおかげで、張り出した岩にも関わらず安心して進める。岩のスキマを縫うようにして頂上部に到達すると、そこは西にKaweah峡谷、東にハイシェラの山並みが一望できる素晴らしい展望台だ。快晴の青空と相まって、「わぉ~!」と感嘆の声が思わず口から出てしまう。その眺望の素晴らしさを綴るだけの文才もないので、ここは写真でごまかすことにする(苦笑)

左:Kaweah峡谷。右下に198号線が見える
中:ハイシェラの山並、最も高いピークで3600mほど
右:北に見えるAltaPeak、明日、この反対側からこのピークを見ることになる。
渓谷側に目を転じると、サウスゲートおよびVisaliaに通じる198号線が目に入る。地図上でみてもわかるが、こうやって上からみるとかなりの急勾配・急カーブ連続の道路だ。フレズノ側の180号のソレとは比較にならない位で、これを見て、やっぱり帰りはあの果樹園の実を確かめに180号を戻ろう、と改めて思う。しかし、これほどの見事な岩ならば、4月にこの道路を下った時に目に入っていそうなもの。その時の写真をひっくり返してみたものの、それらしいものは見当たらなかった、残念。

モノロックを降りて次なるターゲットはトンネルログ。倒れたセコイアの幹をくりぬいて、そこを自動車が通れるようにした、という所。何かのガイドブックには「倒れて道をふさいだセコイアの幹をくり抜いて・・・・」と書かれていたが、"倒れて道をふさいだ”のではなく、倒れたセコイアの場所に道を強引に作って”が正解だと思うけど・・・・。どうってことはない、ただくり抜いたところを通るだけなのだが、ここを通る車のほぼ100%が記念撮影していくのだが、我々もその例に漏れず、やはり同じコトをするのだった(苦笑)。

この道路沿いには見所がたくさんあるのは、『地球の歩き方』にも書いてある通りで、やはり迫力があるのは直径5mを越えるセコイアが密集しているところだろう(ParkerGroupその他)。このあたりの木々の周囲には柵がないので、両手を広げて木に密着してその大きさを写真に撮る、ということが気軽に出来る。セコイアの根は非常に浅いので、本来ならある一定距離以内は、

幹の傍には立ち入らないほうがよいのだが、このあたりまでは手が廻らないのかもしれない。所々で車を停めて写真を撮ったりしながらクレセントミドウに到着。
森の奥にたたずむメドウをのんびりと散策というのもなかなかいいものだ。入り口のトレイルマップを見てこんな感じで歩いてみようか、と相談したが、いざ歩き始めると地図上の形と実際の地形とが結構違っていて、のっけからロストしてしまった。明瞭なトレイルと標識があるので迷子になることはないが、適当に歩いているとお目当てのひとつのTharpsLogの標識を見つけた。

そっち方面へ向かっていくとやがて正面に一本の見事なセコイアが現れた。だがそこには何の標識もない。勝手に「こいつがTharpsLogか」、と解釈して、では戻ろうか、となったのだが、どう考えても距離が短いし、なんとなくスッキリしなかったのだが、駐車場に戻ってもう一度トレイルマップを見たときにハタと気がついた。**Logといえば小屋のことでしょ、エイゴの説明書きを読み返すと、その昔に雨風をしのげる小屋を立てたのが残っている、としっかり書いてある。自分の早とちりにあーぁ、と愛想つかすも、もう一度向かうだけの元気は残っていなかった。

さて、時刻は2時過ぎ、あと予定しているのは、4月に来たときにいたく気に入ったメドウでのデッサン大会。奥に広がるセコイアの森と、その中心に広がる湿原、そして、目の前に迫る直径8mはあろうかというセコイアの大木の迫力を描いてみたい、と思っていたのである。場所は博物館から180号を少し北に戻ったあたり。入り口の駐車場はハンディキャップ専用だったので、博物館の駐車場に車を停めて0.5マイルほど歩く。正面のベンチにでーんと腰掛けて、とりあえずおにぎりで空腹を満たしてからデッサンを始める。制限時間は30分ほど。
それにしてもいい天気だ。空腹もある程度満たされて、ポカポカと心地よい陽の光を浴びていたら、デッサンどころではなくなってしまうのも仕方がない。8割がた書き終わったところでとうとう舟を漕いでしまった。相方はどうやら頑張って書き続けているようだ。ウトウトしながらも、時折人の気配と、こちらを覗き見ているような雰囲気を感じるが気にしないでウトウトし続けることにした(笑)。
これにて本日のイベントはほぼ終了、明日のハイク場所を決める為にビジターセンターに向かう。ここで詳細なマップをみながらあれこれ相談。当初はTwinレイクあたりに行ってみるか、と思っていたものの、片道8マイル近くあったのでこれは断念。ならばとどこぞのピークにでも行ってみようかと考えたが、ここセコイア・キングスキャニオンNPSでは、ピークへいく場合にはパーミットが必要らしい。この時間ではもうムリなのでそれも却下。結局、片道4マイルほどの所にあるHeaherLake辺りをターゲットにすることに決定した。距離がやや短いものにしたのは、出来れば早めに戻って洗濯がしたかったから(笑)。このあたりはPearレイク(6.7マイル)を最奥に、Emerald&Asterレイク(5.1マイル)、HeatherLake(4.2マイル)と続いているので、もし時間の都合が許せばいけるところまで足を延ばせる、という現地での追加プランが豊富なトレイルだ。結果的にこの選択は大正解だった。
宿に戻って着替えたあと、ロッジのロビーにてちょいとネットサーフィン。部屋では使えないがロビーでは無線LANが使えるし、壁際にはコンセントもあったので、バッテリーが弱っているPCにはとても重宝だ。このとき、総理大臣が麻生さんに決まったことを初めて知る。夕食はロッジポールのマーケットで買ったターキーサンドとスープとぶどうで簡単に済ませる。明日の早い起床を思いながら11時過ぎには就寝。

宿の周りにはシカがたくさん。群れをなしていて数えてみたら13頭もいた。
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- 2008/10/07(火) 22:37:22|
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