例年GWの北アルプスと言えばまだまだ雪が多く、時によっては雪崩の危険も考慮しなければならない、というのが一般的だったけれど、今年に関しては極端に雪が少なく、残雪期というよりは初夏の様相に近いと言ってもいいくらい。樹林帯にはまだまだたっぷり残っているものの、稜線に出れば一見するともう雪は完全に無くなってしまったかのよう。
とはいえ、日陰の部分には中途半端に雪が残っていて、それがカチカチに凍っていたりするからタチが悪い。そう、こういう時期の方がずっと難易度が上がるのだ。→こんな時期は麓でのんびりして雪が無くなるまで待つのが賢明^^;
というわけで、季節の巡りが早くなるとともに山菜の到来を知らせる便りもきたことで、5/1~3で西穂・うちPの定番コースへ行ってきました。初日は山荘への移動だけじゃなまくら過ぎるとのことで、左俣林道を小池新道入り口までの散歩付き(往復14km)と相成りました。

新穂高登山センター 7:21 - 8:59 小池新道入り口 9:30 - 11:20 深山荘P
ロープウェイ山頂駅 13:36 - 14:44 西穂山荘
西穂高岳-2023GW(中途半端な残雪は・・・)ーその2はこちら西穂高岳-2023GW(中途半端な残雪は・・・)ーその3(星空編)はこちらhttp://okbk2007.blog115.fc2.com/blog-entry-1380.html
この日は久しぶりの車中泊、というか、車が変わってから初、でした^^;
急ぐ旅でもなし、そこそこのんびりとしつつも、行動はテキパキ。7時の出発予定に遅れる事20分というのは奇跡に近いかも。
麓から見る笠ヶ岳の稜線沿いの雪の少なさからも、今年の少雪具合は想像するに難くない。林道を歩いていても誇張なしに”
”初夏”という言葉がぴったり。わさび平小屋周辺もごらんのとおり。

わさびの花が咲いてる!! やっぱり早い!!!

小雪とはいえ、ここ(小池新道手前5分位のところ)のバリケード(!?)だけは健在^^;

小池新道入り口到着。そういえば去年もほぼ同じ時期に来たけれど、その時はここから一歩も進めなかったのを思い出した。全面雪で覆われていてどこ通ってもOKな様相だったけれど。

ここで岩場に腰かけて軽くコーヒータイム。
去年は雪がちらついてきたようなあ、とやっぱり去年と比較してしまう・・・。
小一時間ほどのんびりして帰路につく。帰路は植物観察しながらのんびりと^^
ふきのとう。小池新道手前でも食べごろ(!?)のものは少なくて、ほとんどが開いて育ちすぎのものばかり。こんなところからも今年の季節の巡りは早いなぁ、と感じるのです。

おぉ、左俣林道にウド!
と思いきや、どうやら違ったようです。

イチリンソウの仲間らしいんだけれど、正式名わからず。

深山荘の登山者用Pに戻って、そこから鍋平のPへと移動。徒歩でロープウェイの鍋平駅までいくことにした。
と、これがトラブルの引き金になろうとは・・・・・・。
深山荘P到着が11:20頃。鍋平に移動してそこから歩いていくと・・・、結構な急坂だし・・・、12:15に乗るつもりで行こう!
と取らぬ狸のなんとやら。片づけ等で意外に時間がかかってしまったせいもあって、鍋平のPを出たのが11:55、この時点でもう12:15のロープウェイの夢は潰えた、と覚悟したが、やっぱりその通りに^^; 駅に到着したのがちょうど12:15、でした。
次発(12:45)のロープウェイを待つ間、外テラスのベンチに腰かけていたが、なんのきっかけかは覚えてないが、「眼鏡一式入ってるかな?」と気になってザックをあさってみたものの、無い、無い、無い!!! 当然コンタクトもない。どうやら荷物整理の時にお泊り道具入れから移しそこなったらしい。
今しているOneDayのコンタクトを外さずにそのままでいて明日西穂山頂へ行くなんてまず無理だし、ましてや裸眼でなんてもっとムリ。さすがに眼鏡一式無しで明日迄行動することは不可、と判断し、「ごめん、Pに取りに行ってくるわ」・・・・。時刻は12:36。
ダッシュでP往復して戻ってきたのが12:58。Pからの上り、最初は20分かかったけど、空身でかなり速足できたと思ったけど半分の時間で、というのは叶わなかったのが結構ショックというか、倍速で歩くってかなり難しいことを実感。
というわけで、ロープウェイ乗ったのが13:15発→山頂駅出発が13:36だったのはそういう理由デス。豪華なランチを頂いていたわけでもなんでもなかったのです。
ここまで遠かった^^;

最低鞍部を過ぎて2本目の急坂。ここ、明日の帰路(下りになる)に相方がかなり難儀したでした。

山荘到着。もうニシホ君はいません。

予報通り夕方から雲が立ち込めてきてあたりの視界が悪くなってきましたが、まさか雪がチラつくとはね。

板べりもむき出しになっていて、周辺の樹々も緑が眩しくなってきたころ合いでしたが、この雪でまた冬の静けさを伝えるような白さが少しだけ山に戻ってきたような感じでした。
「西穂高岳-2023GW(中途半端な残雪は・・・)ーその2」に続く
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- 2023/05/10(水) 21:15:50|
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