「原チャリで行くお手軽星景ーその6」は定番の湘南平。
桜満開の時期と満月期が旨く重なってくれた。とはいえ、満月の灯りだけでここの桜と星を撮るのは実質不可能なんだけど^^;
それでも、うまく場所を選べば、月明かりに照らされた自然な色の桜がうまく写せるはず。
最大の敵は外灯でもなく、それは自身のずぼらさとでも言おうか。「撮れるかな?」と少しでも思った時に家を出る根性がないとモノには出来ないわけで、この日(3/29)の出撃も、そろそろ桜も十分な頃かなと思ってから多分3回目くらいかと(汗)。かすむ夜空に一抹の不安はあったものの、天の川は無理でも北斗七星なら問題なし!という位の空模様に恵まれたのでした。
まずは定位置からの撮影。いつもの通りここは比較明合成。
22:50~23:27までの148枚を比較明合成。

枚数がハンパなのには訳がある。実はこのセットは22:27から撮り始めて45分間の撮影で終えるはずだった。が、・・・・
撮影開始。22:27。風もほとんどなく枝の先端の花びらもブレが少ないのがわかる。露出は10秒で15秒インターバルでの撮影。

さすがにこの時期、22時を回った月曜日とはいえ、訪れる人は多い。思い思いに写真を撮ったり夜景に見入っていたり。そんななか、オッサンが一人でカメラの脇に佇んでいる姿ってやっぱり奇異に映るのかな?^^;
このインターバル撮影の最中何をしているか、というと、何もしていないのだ。傍らのベンチに座って星を眺めていたり、煌々と輝く満月のある南方向を見ながら、目を凝らしてスピカを見つけてみたり、と。フラッシュをたくわけでもないので撮影しているって思われていないんだろうね、きっと。
なので三脚に載せたカメラがおいてあるだけで、その前を通り過ぎたり立ち止まったりするのも致し方ないわけで。そんな所作を見て声を荒げたりするのは大人げないというもの。ここはじっと待つしかない。それが嫌なら人の往来が途絶えるであろう未明に撮影すればいいわけで。
撮影を開始して18分後、元気のいい若者グループがこちらにやってきて盛り上がっていた。下がその一枚。10秒露光しているので「だるまさんが転んだ」でもやってない限り、こんな風な写り方をする(個人を特定するのが目的ではないので小さめの写真で)。

こんな状態で数分間。さすがにこれが入ると比較明合成したら怪しげな一枚になってしまうので、追加で15分(60枚分)延長した。この時刻の差し引いたので半端な枚数になった、というわけです。
このセットが終了して気晴らしに南方向を撮影。左上の方にかろうじて見えるのがアルクトゥールス。なので月の真下あたりにスピカがいるはずなんだけど、目視だとどうやっても見えなかった。満月偉大!

このあと、もう少し桜のたもとから見上げるようなアングルで撮ってみようと思って少し前進。その前に口直しに一枚。横構図で撮ってみた。意外にいい感じで収まったかも^^

こちらが23:35~23:55までの80枚を比較明合成したもの。北斗七星をきちんと入れ込むのに十数枚試写(苦笑)。
この頃になると少し風が出てきて枝の先端は目で見ても揺れているのがわかるくらいだったのがちょっと残念。まぁ仕方ない。

続けてもう少し空の割合を多くて、23:57からの10分間計40枚を比較明合成。

一つ前からの撮影から2分後に開始出来たのは、撮影中にあれこれ場所探ししていたから。
それにしても満月の明るさって、わかっちゃいるけど本当にすごい。アーチーズNPでの撮影も満月だったけど、影がくっきりと地面に見える。それをなんとか写そうと縦構図のカメラをどんどん下に向けて行ってやっと撮ったのがこれ。ピースサインの先っちょしか入ってないけどね。

時刻は0時を少し過ぎた頃。条件が良ければ天の川も見え始めるかも、という時刻。さすがに今日のコンディションだとここから天の川は無理だけど、サソリの頭くらいは写るんじゃね?と思いカメラを向けてみるものの、やっぱり月明かりに降参^^;

悔しいので現像でパラメータいじくり倒してなんとか星が出てこないか、とやってみた。普通ならやらないほどのかすみの除去を掛けて、白レベル/黒レベル、露出にコントラスト、彩度等あれこれ試して結果これ。おぉ、サソリの頭がもう出てる! アンタレスも水平線から上がってるではないか。

サソリの頭の部分を線で結んでみた。ここね。

東に目を向けると、ひときわ明るく輝いているのがこと座のベガ。夏の大三角形が姿を現すのはあと一時間後くらいか?
ベガの下方には天の川があるはずだけど、もちろん目視ではムリ。見えるのはただ街の明かりで照らされた明るい空だけ。

駐車場にもどるすがら、振り返って一枚。ちゃんと学習したおかげで、駐車場に向かうまでカメラは三脚につけたまま担いで歩いてきた。空の霞がここまでなければ西側で富士山も撮ってみたかったんだけどね。

桜が散ってしまう前にもう一か所くらい市内で桜星景しておきたいもんです。
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- 2021/04/01(木) 01:04:18|
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