星撮影の時間はおしまい~、の合図のごとく、空はどんどん明るさを増していく。と同時に東の空がオレンジ色に染まってくるころ、葉を落とした枝のシルエットが今度は主役に躍り出てくる。なんとなく既視感あるなぁ、と思っていたけど山の上で見たそれとよく似ていたことを思い出した。やはり葉を落とした木の枝が、漆黒から藍色ーオレンジへとグラデーションに染まっていく空を背景に、何故か生き生きと見えたんだっけな。星撮影を終えて引き上げるときに何度も後ろを振り返ってみる。いったんはバッグにしまったカメラを又取り出して、なんてことを繰り返したりするのだ(いちいち仕舞わなくてもいいのに・・・)
5:42

これもお気に入りの一本。この木は夜は撮れない。左下にライトが付いているのがわかると思うけど、これ、ものすごく明るくて、木の撮影をする気が起きなくなるほど。南向きなのでオリオンあたりと絡めて撮ってみたいんだけどね。
5:44

この日のもう一つの狙いである、朝焼けに染まる富士を狙うため、西側の眺望が得られる場所に移動。よしよし、薄暗い中でも富士の姿が視認できる、いい色に染まりそうだな・・・・・。とその途中で妙に明るい輝点が視野に入る。ん?動いてね、あれ??
5:48

そう、ISSでした。この時間帯に見えるのは納得、でも全くノーマークだった・・・。慌ててもうちょっと前景のいいところに移動して三脚立てて連写開始。

5:49:24~5:50:28 の2分あまりを比較明合成したもの。最初に撮影していた位置からでも十分撮れてたなぁ。

予想外のISSの登場にびっくりするやら嬉しいやら。今度こそ間違いなく落ち着いて朝焼け富士の撮影に。
山頂の上にビーナスベルトが降りてきた。
6:16

6:17:32

刻一刻と変化する様にいっときも眼を放すことが出来ない。
6:18:56

6:21:54

6:25:38

この日は土曜日だったので、薄明るくなってくるころから徐々に人が集まり始めてきた。特に何があるわけでもないが、休日の天気のいい朝ということで、日の出目当てに集まってきているようだ。老若男女問わず、あっというまに上部の駐車場はいっぱいになっていた(これが平日だと老男女、なんだけど)。
富士山が徐々に染まっていく頃、山頂を訪れた人のほとんどは反対側の東側を注視していたようで、日の出にそっぽ向いていたのはオイラ一人だけかもね。
夜間の星空撮影とそれに続く日の出時刻の空の変化、これを山の上で楽しめるのはいつになるかな、と思う今日この頃です。
湘南平から天の川ーその1はこちら湘南平から天の川ーその2はこちら
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- 2021/02/27(土) 09:25:57|
- 天体
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