21時過ぎからの山頂直下、未明の4時過ぎからの撮影の2編です。
未明の撮影、起きたのが4時半・・・、ちと遅かったな。

04:54
もうあと1時間前から撮影していれば良かったなぁ。
撮影は全て AF-S NIKKOR 24-120、プロソフトンA使用、特に断りの無い限り全て1枚撮りでLLで現像。
全てクリックで拡大表示します。
北横岳2020-その1はこちら。北横岳2020-その2(星空編)はこれ
北横岳2020-その3(三岳編)はこちら。
まずは山頂直下にむかい、冬の星座群と八ヶ岳or南アルプスとのコラボ。
と考えていたけれど、甘かった・・・。
八ヶ岳とコラボするにはちょっと時期が遅すぎたようで、おそらく12月くらいまでが精いっぱいか、という感じ。
では南アルプスは?というと、こちらもやや星座群が西に傾いていたせいもあるけれど、割と高い位置に昇っていたのでちょっと苦しめ。方角的には南アルプスと中央アルプスの間に位置していたけれど、うーむ、構図としてはもっと勉強しなきゃダメだ・・・。
八ヶ岳を入れてみれば、おおいぬ座(シリウス)がかろうじてかすってくれたのみ。

21:16
ではオリオンと冬の大三角形は? 南・中央アルプスの中間に鎮座してました^^

21:26
強烈な灯りはスキー場のものかな?でももうナイター営業も終わっている時刻だろうけど。
柄杓が樹々に雪を降らせて・・・・って、いつもそうかも^^;

21:37
登山道に灯りがちかちかと照らされているのに気が付いて、撮影中に別の方とばったりするのはあまりないことなのでちょっとビビったけど(苦笑)、こちらは登山道から3メートルくらい離れたところで撮影していた。脇を通り過ぎる前に挨拶したら、最初はどこから声がしているのかわからなかった様子^^。 その声がけのせいか、それとも最初から撮影場所を決めていたのかはわからないけれど、5mほど上の斜面に居を構え始めた。まぁそれはいいんだけれども、こちらが撮影中であることはわかっているハズなんだけど、設置中に思いっきりヘッドライトを照らして作業するのには閉口・・・。ぁ、こういうシーン、あるある、ですよね。
その後、インターバル撮影で10枚ほど撮影後、もう少し樹々と登山道を入れて撮りたいなとおもい、場所変更。
少し降りた所にちょうど良い切れ目があるのを知っていたのでそこへ移動して、大三角形狙いのインターバル撮影をしかけて、その間しばし星観察。やっぱり登山道と樹々はくっきりと映したいなぁ。自作のハーフ(又はクオーター)ソフトフィルター必須かな。

21:56
この夜は冬の天の川がどうしてもうまく出せなかった。ソフトフィルター外しての撮影も試したけどダメ。
これ黄砂のせいだったのかな。あちこちでそんな話を聞いたけど。
静けさの中、風の音だけが耳に入ってくる夜。
さすがにじっとしていると冷たさを感じる。手袋を外して一服するも、最初の15秒くらいは「あれ、そんなに冷たくないじゃん」って思うけど、ある瞬間から冷水に手を付けたように一気に冷たさが襲ってくるのはなんで?^^;
インターバル撮影を終えてここは撤収しようと思った時、北側を観てみれば春の大曲線の先にアルクトゥールスが輝いているのが目に入った。

22:05
山頂を後にしてヒュッテ周辺で周りをぐるりと見渡してみれば、まぁいい位置にオリオンが居るんですね。まさに、「オリオン見下ろす北横岳ヒュッテ」。それがこのひとつ前のエントリーの最後に載せた一枚で、インターバル撮影で30枚ほど写した中の一枚。
でも30枚程度じゃ動画にしても2秒、頑張って3秒か^^; 放置可能ならバッテリー切れるまでやっておきたかったけど、小動物に蹴飛ばされるかも・・
ヒュッテに戻る直前の最後の一枚。小屋の裏に回って撮った一枚

22:42
宿の主人が「この間、12時まで山頂で遊んじゃったから、翌日きつかったぁ。やっぱトシか」なんて言って笑っていたけど、明らかにそのセリフ、こちらにも向けているのが顔を見ると分かったのが面白い。
これにて第一部は終了。目覚ましを4時にセットして布団に潜り込む。
・・・やっぱり4時は遅かった・・・・
日の出撮影の定点に向かってまずは一枚。肉眼でもはっきりと天の川が立ち上がりつつあるのがわかるほどの、思わず「わぉ」と叫んでしまうコンディション。

04:54
このあたりまで(昨晩もそうだけど)、星景写真の新常識(新手法?)、露出多めの撮影→現像で調整、というのにトライしてみた。ISO上げて赤道儀なしでぎりぎり撮れる25~30秒を稼ごうとすると、やはりそれなりに空が暗い所にいかないとダメで、その点ではここは格好の場所なのだ。普段はISO-4000、15秒程度で、現像で明るめに仕上げるけど、今回はISO-6400又は8000で、露出は20~25で頑張ってみた。さすがにISO8000-25秒だとモニターに映る写真は明るい明るい! ヒストグラム見ると白飛びしているわけではないので何ら問題ないレベルだろうけど、やっぱりこれは衝撃的。帰宅してからの現像がいろんな意味で楽しみだ。
とそんなチャレンジも一通り出来たので、このあとは普段のようにやや暗めの設定で撮影を続行。
というか、薄明が始まってきたような感じなのでそもそもそんなに露出を上げられなかった、というのもあるけれど。
天の川中心部から視線を東にもっていけば、そこには夏の大三角形も登場。

4:56
更に視線を北に転じれば、柄杓とアルクトゥールス。スピカは木の枝の影に隠れてるけど、見えていたとしてもこのレンズでは無理。

5:02
ここで小屋前で果敢にも星撮影に挑んでいた相方登場。
「天の川ってどこ?」「あっち」
そんなやりとりを数分していただけだけど、撮影再会したら随分と空が明るくなっていた。

5:14
右に一条の流れ星ゲット。
これ以外にも実に多くのスジをみつけたけれど、そのほとんどが人工衛星と思しきもの。前後のこまに写っていれば確実にそれだとわかるけど、一枚だけに写っていると判断に迷う。でもだいたい、「線の端がはっきりしていて太さが一定」なのでまぁほとんど人工衛星だったんだと思う。
巷スターリンク衛星補足の話をちょくちょく聞くようになってきたけど、だいぶタチが悪いようで。数基で徒党を組んで(?)夜空を闊歩するらしい。長時間露光しているときなんかはもう悲鳴が上がる、という声も。
たまにイベント的にみられるならまだしも、こうしょっちゅうだとちょっとね。まだまだ数が増えるらしいけど、どうなることやら。
だいぶ明るくなってきた。この一枚がインターバル撮影最後の一枚。

5:25
こっちもお願い、と言っているようだったので、スピカにも焦点をあててみた。
カラスは木の陰にかくれんぼ、おおかみは左の木の脇でお休み中?

5:26
スピカからさらにカメラを時計周りに回したら、小屋方面に随分と明るい輝点を発見。あれ、アルクトゥールス?と思ったけど、もう一度見たらそこにいない、いや動いている・・・・、ISSだ!
すぐさま三脚の付いたカメラを固定して、4枚撮影したものを比較明合成。

5:27
これでは判明出来ないけど、この4枚合成の中の1枚には、ISSのほかに人工衛星が三基映りこんでいたのがあった。
ほんのり青くなり始めた北の空(ヒュッテ方面)に向けて一枚。もう少し樹々に雪が付いていたらなぁ。

5:29
イタチの最後っ屁じゃないけれど、ヒュッテ前に戻ってきて、まだ星が見えていたので撮ってみた。

5:35
さすがに天の川は場所がわかっているからなんとなくうっすらと判読できるけど、湘南海岸でどうにかゲットしたのと同じくらいの濃さ、かも^^
約1時間後に日の出。
ヒュッテに戻って少し暖をとって、再出動です。
北横岳2020-その3(三岳編)に続く。
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- 2020/03/01(日) 01:12:42|
- 山
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| コメント:2
羨ましい限りの晴れ空です。
寒さも忘れる撮影になったことでしょう。
薄明のスターリンクは萎えますねぇ・・・
一番好きな時間帯なだけにモチベーションにも影響しそうです。
- 2020/03/05(木) 09:37:25 |
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- imarin #-
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imarinさん、
コメントありがとうございます^^
気温マイナスー14℃でしたけど、一晩中でも遊んでいたいくらいの星空でした。たまにこういうことがあるから止められない^^
ISSくらいなら「おぉ、らっきー!」で済むんですけどね・・・。
- 2020/03/05(木) 19:38:23 |
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