二日目はMtIda(アイダ)、10.2マイル/3926mへ向かいます(世界の車窓からのナレーション風)。

TrailRidgeRoadから。
中央に見えるなだらかなピークがそれ。右方向に見える稜線(これが大陸分水嶺)に沿って歩いていく。トレイルはこの稜線の向こうがわにある。当日はこのあたり雲が立ち込めていて道路からは見ることが出来なかった。この写真は四日目の移動日に撮ったもの。
2019アメリカ旅行-その1(TwinSisters)はこちら2019アメリカ旅行-その2(Mt.Ida)はこれ。
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トレイルヘッドはここMilnerPass。大陸分水嶺の看板のある所で、去年も記念写真を撮ったところだ。さすがに標高が高いせいか(およそ3200m)、この時の気温は華氏42度(だいたい5℃くらい)。途中のTrailRidgeRoadの最高標高地点のあたりは1℃と随分冷え込んだ朝になった。

相棒はダウンも着込んでさらにフードもかぶってのスタート。時刻は午前8:42、一応予定通りのスタートだ。

PoudreLakeの南を回り込んで徐々に高度を上げていく。このあたりは水の流れがあって一見湿原風の景色が楽しめるところ。

更に進んでAlpineビジターセンターとの分岐を過ぎると、徐々に植生も変化してやがて森林限界が近くなってくる。この先トレイルが北に方角を変え、大陸分水嶺に沿って長い道のりをあることになる。

はじめはケルンかと思ったがよく見ると風化した岩が現れる。引き返すなら今のうちといったところだろうか。この先は遮るものがなにもない、ふっきっさらしのトレイルとなる。

この手前には「この先、雷などがあっても避けるものがないので心してかかるように」との注意書きがある。
目指すピークの手前から雲が立ち込めているけれど、天気が崩れる予報ではなかったのでこのままGo!
道中唯一見かけた花。名前は?

まぁこんな感じのところを歩いていくわけです。

この日は東(写真でいうと右方向)からの強烈な風に終始悩まされ続けた。時折体がもっていかれるほどで、おそらく常時30ノット位の風にさらされ続けていた。瞬間だと40ノット(20m/s)を越えていた時もあったんじゃないかな。
先に見えるコーナーに着くとさらにその先に道が続いている、という、あたかもカーブの連続する山道を歩くがごとく・・・、右方向からの風にあがらいながらとにかく前へ・・・・。

二時間ほど歩いてようやくここまで到着。前方に見えるトレイルが途中で途切れているのがわかると思うが、この先、岩場が出てきてさらに、正式なトレイルはこの先にはないのだ。あとは「ルートファインディングしてね」というアメリカによくあるパターン。

これとほぼ同じアングルの写真がトレイルの紹介のサイトにあって、なんとなくここを越えればピークに到達、というイメージをもっていたんだけど、ホントのピークはまだその先で、もう一登り同じような感じのだらだら登りをあがらなくてはならない。
岩場といってもご覧のようなところで通過に難儀するほどのことはない。どこを通ってもいいんだけれど、下手なルートどりをすると山頂までとんでもなく大回りすることになってしまう。それくらいこのあたり広々としている、ということだ。

実際には、人がそれなりに歩いているため、獣道のようになってなんとなくそれらしい道が出来ている。とはいえ、それが数本あったりするから紛らわしことこの上ない。
上の写真で見えるところまで到達すると・・・・
またこんな風に。いわゆる偽ピークのようなもので、一瞬、振出しに戻ったかのような錯覚を覚える(苦笑)。

そんな目に遭うのが二回目・・・・。ここで見えるあの先に到達すると・・・

ようやく本物のピークが姿を現す(ホッ)。

それなりの標高になってきて思った以上に脚に来ていたようで、斜度自体は大したことないけれどリズムよく足が進まないのには閉口した。
ようやくピークへ。12:03になっちゃいました。

実はかなりの強風で思った以上にダメージを受けていたようで、歩いているときは寒さは感じなかったものの、山頂について足を止めた直後、体の震えが止まらなかった。持参したおにぎりを持つ手までぶるぶると震えてきて、慌てて持っていた上着をもう一枚着込んだ。半そで速乾性のシャツ、速乾性タイプの長そで、そして役目を終えたリザーブキャノピーで作ったウインドブレーカー、さらにレインジャケットを着ていたんだけど、もうちょっと早めに着込んでおくべきだったと反省。
雲もあって360度の絶景、とまではいかなかったけれど、長い距離を歩いて来ただけの眺めは堪能することが出来た。
青空だったら眼下に望む湖ももっと青く見えていただろう。

大陸分水嶺はまだまだ続く(トレイルはここで終わりだけど)。

相変わらず頭上は厚い雲に覆われているし、風も強いし寒いし、ということで、山頂滞在は20分ほどで撤収。
でも下山方向は、うーん好天?

見ての通りだだっ広い斜面を降りていくのでガスに巻かれて方角がわからなくなるととんでもない方向に降りてしまうことになる(ちゃんとコンパスは持ってるけど)。目安としては右・右を意識して降りていくといい。あまり行き過ぎると断崖絶壁でまっさかさまになるけれど、それくらい右に沿って降りて行けば間違いない。
そうやって右方向を意識して降りていくと、眼下の4つの湖の眺めをプレゼントしてもらえる。

下りはあっというまにトレイルの終点に到達。登りは80分かかったけれど下りは45分あまり。

振り返って山頂を(わずかに見えるか!?)

さらに降りて振り返ると、意外に見えるんだね。

山頂を降り始めた直後にごろごろと雷鳴が聞こえてきたので、スタコラさっさと降りて来たけれど、なんだかどこかへ消えてしまったようだ。
ケルンのような岩のところまで戻ってきた。よぉくみるとマーモットが鎮座している。

もう一度ふりかえると、お、ピークがわずかに見えるね。雷雲はすっかりどこかに行ってしまったようだった。

14:58、トレイルヘッドに到着。
往復6時間15分、標高差約700m、29000歩あまりのハイクでした。
富士山越え(3926m)のピークに立ったのは、ヨセミテのマウントデイナ以来、かな。
帰路、アルパインビジターセンターに寄ってから帰宅。
「通過する道路で全米一の標高」を誇るTrailRidgeRoadだけれど、ここが最高標高地点、なんて目印はどこにもないのがアメリカらしいところ。公園入口でもらうMapにはHighestPointと記してあるけれど、路上には何もなかった(と思う)。地図からあたりを付けて、下の写真の左コーナーのあたりがそこらしい。目を皿のようにしてチェックしてみたけど何もなかった。

今宵は寿司太郎(には見えない?)。鯖缶付き^^

明日はいよいよ4000m越えへ。
2019アメリカ旅行-その3(Mt.Evans)へ続く。
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- 2019/09/23(月) 22:31:25|
- 旅行(海外)
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