2018年最後のプレゼントは、北八ヶ岳から頂くことが出来ました。
6時過ぎのあのガスの出方からは思ってもみなかった日の出のプレゼントです。
周辺に湧き出したガスも赤く染めて、周りの樹木もオレンジ色に見事に染まって、それはもう息をのむ光景・・・・・。

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ヒュッテ発8:30 - 9:17 三岳Ⅲ峰 - 9:41 Ⅱ峰 - 10:04 Ⅰ峰 10:17 - 11:02 雨池峠分岐 - 11:30 山頂駅
山頂駅発 11:50 - 12:45 山麓駅
年末も北横岳ーその1はこちら年末も北横岳ーその2はこちら年末も北横岳ーその3はコレ
太陽が顔を出した7時過ぎ、振り返ると周りの樹々は赤ともオレンジともいえぬ色に染まっていた。
こんなのが見られるから泊りでの山行きって止められないし、厳しい寒さにも耐えられるというもの。

いやぁ、でもこの日はホントに寒かった、といより、手足が痛く感じたのは久々。
マイナス20℃以下で夏用手袋でジャンプしたときのオープン直後の痛みと一緒(ってこんなたとえ、理解できるのはジャンパーだけだね)。
もう一枚。5秒もすると色合いが変化しているほどで、瞬きする間もないくらい
一瞬たりとも見逃すものか、と肉眼で追いつつ、ファインダー覗かないでシャッター押すだけ。

ヒュッテ前にて。やっぱり樹氷と青空の組み合わせは最高!

今日は三岳を経由して雨池峠に降りて山頂駅に至る、いつものルート。
朝食後、のんびり準備をして8時半に出発したときは5グループいた宿泊者の最後だった(というのはだいたいいつものこと)。
今日も気温はぐっと冷え込んで、出発時はマイナス12℃。この厳しい冷え込みがこんな結晶を見せてくれる。

三岳方面は雪が中途半端にあるととても厄介なコースになる。「岩につけられたペンキマークを頼りに歩くので、積雪期はルートファインディングが出来ない方は入り込まないように」ともいわれているところだ。雪がたっぷりあれば人もそれなりに通るので踏みあとがしっかりと出来るので道迷いすることもないけれど、積雪シーズン初めの頃はトレースも少なく難儀することも多いと聞く。
事実、自分たちもノートレースの時期に歩いたことがあるけれど、晴天だったので方角を誤らずになんとか行けたという位。それ以来ここを通るときは必ずピークの方角と目印になる大きな岩の通過方向を覚えるようにしてきた。それが今回少しは役に立ったようだった。
このⅢ峰に至るルート、ちょっと右・左とかなり入り組んでいるのだけど、直下にアプローチする岩の手前でトレースが途切れていた。実は真っすぐ進むように見えるけれど、正面の岩を右に回り込むのが正しいルートで、これに気が付かずに一回来た道を戻ってしまった。でも、戻ってもう一度広く見直すことで「見えてくる」ものもあるんだな、と改めて思った次第。
ちょいと時間ロスしたけど、Ⅲ峰の大岩にとりつく。これ、見る角度によるけれど、ミニスフィンクスとでも言おうか、何度見てもかっこいいなぁ、と思う。

Ⅲ峰まではトレースがあったけど、ここからⅡ峰の方はほとんど消えていた。Ⅲ峰まで来て引き返して坪庭に降りる人が多かったようで、ここ3,4日間くらいは人が歩いていなかったみたい。Ⅱ峰に向かって右方向にトレースがあったけれど、そっちは✖。正解はほぼ真っすぐの方向に進むんだけれど、いったん急降下するので見逃しやすいのだ。

Ⅱ峰を過ぎて再び思案。逆方向のⅠ峰からくると、裏を回り込んでⅡ峰の道標へ至るのだけれど、それを知っていればⅡ峰からは左方向へ回り込むのが正解。そっちを覗くと「ここからはダメよ」のロープが目に入る。ところが道は岩に隠れるように(かすめるように)進むのでここもとってもわかりにくい。なんとか通り道を見つけてくぐるように抜けていくと、おっ、急勾配につけられている鎖を発見。雪がたっぷりあれば鎖は不要だけど、中途半端にあるとこの鎖がありがたい。

この鎖場を過ぎると20mほどの急降下。そこを抜けて岩場を越えていけばⅠ峰に至る。I峰で小休止のあと、雨池山鞍部にいたる、100mほどの超急降下が始まる。それなりに雪が付いていてくれたのでまだよかったけれど、雪がないととんでもないほどの岩場で滑りやすく足場が悪い難所だ。思うに日本一といっても過言ではないくらいの急降下・難所かも。
鞍部からはだらだらとした登りを無言で登り続け、眺望のない雨池山山頂を越え、ほどなく雨池峠へ下るポイントへ至る。ここまでくるとようやく眺望が開け、ゴールも間近だな、と感じることが出来る。
定点の分岐の道標。雪は最大積雪期よりも1mくらい少ないだろうか。

ヒュッテを出発して山麓駅まで約3時間。年初が2時間ちょっと(順調にあるけば)だったけど、進行方向に悩んだり戻ったりしたら簡単にこれくらいの時間はロスしていまうということ。まぁ天気が良かったら余裕こいていたけど、視界がなかったら即効引き返すケースだったかな。
ちなみに、三岳通過の時はほぼアイゼン装着。これはアイゼン付けていた方が楽なのもあるけれど、岩場でのアイゼン歩行に慣れておくというのが一番の理由。これだけ起伏に富んでいるところも珍しいかもしれない。年に一度くらいだけど、ちょうどいいトレーニング場所でもあるのだ。
さて、今回は協議の末(笑)、下りも登山道を降りることにした。往復ロープウェイ使わずに登山道を歩くのは初めてだなぁ。
これは山頂駅から5分ほど歩いたところだけど、振り返れば白い樹林帯と青空、見事です。

今日は、未明からの星空、日の出の赤、日中の青、と色とりどりに一日を楽しむことが出来た。
昨日はモノトーン一色の世界だったけどね。↓ほぼ同じ場所での昨日の景色

さて来年はどんな山行きになりますかな。
どんな景色に出会えるか、
重い機材担いでいく根性まだ残っているか(苦笑)、
何はともあれ、行きたいことリスト作りから始めてみるかな。
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- 2018/12/31(月) 23:12:02|
- 山
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