すでに街路樹の色づいた葉も落ち始めているこの季節、あぁ、もう秋なんていつのことやら・・日没時間も一年で一番早い時期ですねぇ。
以前から読みたいと思っていた山岳小説(ノンフィクションです)を二冊、一気に読破してしまった。ひとつは沢木耕太郎著の「凍」、山野井泰史・妙子夫妻のギャチュンカン登攀の壮絶なる記録だ。新聞の書評欄で目にしたのがきっかけで読んでみたい、と思っていた一冊だが、うーん、これは「凄い・・・」。”凄い”だけじゃよくわからないと思うけど、極限の状況下に追い込まれてもなお目標に向かってひたすらに邁進できる精神力とか、とにかく「人間ってすごいなぁ」と陳腐だがこの言葉が思わず口をついて出てくるほど。
もう一冊は、「遠き雪嶺」、日本ではじめてのヒマラヤ遠征を実現させた立教大学山岳部の、ナンダ・コート登攀の物語だ。時は昭和11年、貨幣価値が今とはケタが違うことは理解していたが、ヒマラヤ遠征に必要な総費用が三万円(??)には戸惑ったなぁ。だいたい500~1000倍のひらきがあるらしいのだが・・。
半年くらい前に「天空の回廊」という、これもヒマラヤを舞台にした小説を読んだ。これはフィクションだが、「そこまで主人公を追い込むか!?」というくらい、過酷な状況が待ち受けている。フィクションではあるものの、山岳小説としての面白さはたっぷりと味わえることが出来る作品だと思う。
と、書いてみたけれど、自身は岩登りも冬山登山も全くやりません。せいぜい「トレッキング」程度です、ハイ。
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- 2005/11/29(火) 00:16:00|
- 日々あれこれ
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